高松不動産モールスタッフコラム大林 聖よく聞く『セットバック』とは

スタッフコラム

2024.11.05
  • [大林 聖]

よく聞く『セットバック』とは

皆さん、こんにちは
お家探しの際に物件詳細をみて、たまに『セットバック』の表記を見たことはありませんか?
この『セットバック』とは、いったい何のことで、どういったものなのか?簡単にご説明したいと思います。


●セットバックとは?

一言で言うと、建物を敷地境界線から離して建てることです。
具体的には、建物の外壁と敷地境界線との間の距離を指します。 これは、建築基準法や都市計画法などで定められており、日照や風通しの確保、防災、景観の向上などを目的としています。
セットバックの距離は、道路の幅などによって異なります。
例えば、道路に面した部分では、より広いセットバックが求められることが多いです。 
また、特定の用途の建物については、特別なセットバック規定が設けられている場合があります。
セットバックによって、敷地の一部は建築できない空き地となりますが、その分、周辺環境の改善に貢献することになります。 
反対に、建築可能な面積が減るため、土地の有効活用という観点からは不利になる側面もあります。

●何の目的で背えていされているのか?

セットバックの目的は、大きく分けて以下の3つあります。

1. **防災・減災対策:** 
道路や河川などの公共施設へのアクセス確保、避難空間の確保、災害時の被害軽減を目的としています。
特に火災発生時における延焼防止、地震時の倒壊による道路への影響軽減などが重要です。建物が道路から離れることで、緊急車両の通行や避難者の移動が容易になります。

2. **都市景観の向上:**
建物を道路から離すことで、道路空間が広がり、街路空間の快適性や景観が向上します。圧迫感の軽減、日照・通風の確保、良好な視線の確保などが期待できます。
これは、都市の美観を保ち、生活の質を高めることに繋がります。

3. **土地利用の効率化:** 
一見、土地を減らすように見えるセットバックですが、適切なセットバックを行うことで、周辺環境の整備、商業施設や公園などの公共施設の設置などが可能になり、結果的に土地利用の効率化に繋がることがあります。
これらの目的は、地域や条例によって優先順位が異なる場合がありますが、いずれも安全で快適な都市環境を形成するための重要な要素です。

●まとめ
以上の様に、セットバックは町造りをする上で私たちの生活の為に、重要な役割を持っていることがわかります。
セットバックは防災や災害に備えて、安全性を考慮し、未来に向けてより良い生活ができるよう取り組むために必要不可欠なものだと思います。
お家探しの際に、『セットバック』の表記があれば、こういった意味合いなんだとご理解していただければと思います。
今後の土地・お家探しの参考になれば幸いです。

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